39th border  海へ 行く/ 行かない のボーダー

悟(福士誠治)が突然、「歩いて海に行ってスイカを割る!」と言い出した。
ヒタキ(秦礼子)の20歳の誕生日に河原で盛り上がる仲間達は、悟の突拍子も
ない宣言に言葉を失う。しかし、悟は、皆から止められても、馬鹿にされても、
訳を話そうともせずに歩き始めた。
スイカを肩に担ぎ歩く悟を仕方なく後から追う仲間たち。悟の不可解な行動に対して、
不満をぶつけるが、悟は一向に止まろうとしない。
ただ前だけを見据え一心不乱に進み続けるのだった。
しかし次第に仲間たちは、そんな悟の姿を見て、それぞれが心に抱える
「何か」を感じ始め・・・。


(脚本 大前 一明  監督 白川 士)





「19bordersの作り方」〜登場人物の「身につけているもの」のお話〜

 前回お話したように、スタッフは登場人物たちを描く上でいろいろなことを考え、設定していくわけですが……。
 その中でも重要なのが、その人物が身につけているもの、です。
実際の生活でも、あの人の洋服の趣味はこうだ、とか、バッグにこだわりがあるとか、
その人の性格が現れやすい部分ですよね?

 今回は、その中でも「時計」に焦点をあててみましょう。 19bordersの中で、印象的に登場した時計といえば、 season1の第9話で悟が父親からもらった時計です。
  中学生の時にもらったのに、その重みに気づかず、
壊れたままになっていた時計。
それは、父もまた、かつて奥さんのお父さんにもらった時計でした。 この「親子三代」に渡って大事にされている時計。 悟は第9話で、父の思いに気づいて以来、その時計を大事に腕にしています。

 19bordersではこの重みを表現するために、実際、悟のおじいさんの年代に あたる人たちに愛用されていたホンモノの時計を使用しています。
1960年代のアンティーク「シチズンハイライン」という時計です。
ちなみに、この時計は機能もまだまだ現役。
撮影に使用している時計も、40年あまりの月日を越えてなお、
正確に時を刻みつづけているのです。

 そして物語は進み……。  第4クールの悟はカメラマンとしての新たな挑戦をするために、「時計」の商品撮影をすることになります。 もちろん、こちらもホンモノ。
ただし、アンティークではなく、今年の6月10日「時の記念日」に新発売となった最新モデル「エクシードレディース」という時計です。
  この電波時計は、一秒の狂いもなく時を刻みつづける優れものだそうです。

 父の思いの沁み込んだアンティークの時計を腕に、悟は日々の仕事に挑んでいるのです。   カメラマンとして成長していく悟の姿を、これからもお楽しみください。

 また、作品中に出てくるさまざまな時計や小道具にも是非ご注目ください。

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